【コラム】新しい糖尿病のコントロール

糖尿病は人でも知られている、ホルモン疾患の一つです。この病気はワンちゃんやネコちゃんでも同様に罹患する可能性があります。

 

糖尿病初期では症状が分かりづらいこともあり、健康診断でたまたま見つかるケースや、ぐったりしてきて検査すると、重度の糖尿病であったというケースもあります。

 

食事管理のみで改善する場合もありますが、しかし多くの場合、定期的に採血を行い血糖値をチェックした後に、インスリン注射による治療が必要となります。

 

特に最初の段階ではインスリンの量を決定するために1日に数回採血することもあります。

 

当院では、血糖値のチェック方法の一つに、新しくセンサー式の方法を導入しました。

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背部の一部を剃毛し、センサーを取り付けます。

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このセンサーは、2週間組織中のグルコースを測定し、専用のリーダーをかざすと血糖値の推移が分かる方法です。

デメリットとしては、血中と組織中では多少誤差があることや、取れないような場所に装着し、服を着せるなど工夫が必要なことです。

 

しかし、従来の方法よりも採血の回数を減らすことができ、また自宅でも簡単に測定できるため動物の負担を減らすことができます 

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詳しくは当院の獣医師までご相談ください。

 

【お知らせ】泥パック始めました!

泥パックとは??

扶養泥*というペットエステ用の泥をわんちゃんの顔を除く全身に塗り、皮膚をマッサージしていくものです。

*扶養泥は、世界各地で産出される泥成分とエステ成分を配合し皮膚を健常に整え、被毛にサラサラな感触を与えるパック剤です

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泥成分が毛穴の奥に詰まった汚れを吸着して取り除き、配合エステ成分の泥ミネラル・ヒアルロン酸Naが皮膚内部に浸透、うるおいを与えハリのある皮膚に!更に植物性セラミド大豆プロテイン配合により被毛ダメージを修復し、しっとりなめらかな毛質に仕上げます!

 

これにより期待できる効果は様々!

・細菌の繁殖防止

・保湿

・皮膚トラブルの改善

・消臭作用

・毛艶改善

・リフレッシュ効果

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こんな子におすすめ!

・毛や皮膚の乾燥が気になる子

・皮膚にトラブルのある子

・体臭が気になる子

 

徐々に暑くなっていくこの時期に愛犬のリフレッシュも兼ねて是非いかがでしょうか。

【コラム】私たちができること

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新型コロナウイルスの蔓延により、様々な影響や被害等が全世界で出ております。茨城県では先日、緊急事態宣言が解除されましたが、まだ予断を許さない状況かと思います。

 

しかし、こんな時だからこそ自分自身の健康、そしてご愛犬、ご愛猫の健康と向き合うチャンスです。

 

今回、来院前にお家で見ていただきたい、5つのチェックポイントをお伝えしたいと思います。

 

①元気食欲はありますか?

5段階評価とした時、通常を「5」、全くない時を「0」とします。その時「3」(50%)を下回る場合、ご来院をお勧めします。

 

②おしっこの回数や量、色は変化ないですか?

おしっこは増えすぎても少なすぎても良くないです。個体差もありますので、回数などメモしていただいたり、色味の変化はケータイで写真など撮影していただくと分かりやすいと思います。

 

③正常な便はでていますか?

軟便や下痢は様々な場合で起こります。一概には言えないですが、①の元気食欲の低下に伴う便の異常であれば、早めの受診をお勧めします。またその際、少量の便をビニール袋か容器に入れて、持参していただくと糞便検査も行うことができます。

 

④お水飲む量は増えてないですか?

気温も暖かくなってきたため、お水を飲む量が正常でも少し増えるかと思います。しかし一日の飲水量が、体重1kgあたり約100ml(5kg で500mlのペットボトル一本分)飲むようだと明らかに多いです。元気食欲あっても病気が隠れている可能性があるので注意しましょう。

 

⑤咳が増えたりしていませんか?

咳の主な原因として大きく2つあり、呼吸器(気管や肺など)の病気の場合、心臓病からの場合があります。ポイントとしては安静時にも咳が出ているかどうかを見てあげてください。また咳に見えても「くしゃみ」や「逆くしゃみ」のケースもあります。可能であれば症状を動画で撮影していただくと、診察の時にスムーズです。

 

参考にしていただければ幸いです。

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