【コラム】新しい糖尿病のコントロール

糖尿病は人でも知られている、ホルモン疾患の一つです。この病気はワンちゃんやネコちゃんでも同様に罹患する可能性があります。

 

糖尿病初期では症状が分かりづらいこともあり、健康診断でたまたま見つかるケースや、ぐったりしてきて検査すると、重度の糖尿病であったというケースもあります。

 

食事管理のみで改善する場合もありますが、しかし多くの場合、定期的に採血を行い血糖値をチェックした後に、インスリン注射による治療が必要となります。

 

特に最初の段階ではインスリンの量を決定するために1日に数回採血することもあります。

 

当院では、血糖値のチェック方法の一つに、新しくセンサー式の方法を導入しました。

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背部の一部を剃毛し、センサーを取り付けます。

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このセンサーは、2週間組織中のグルコースを測定し、専用のリーダーをかざすと血糖値の推移が分かる方法です。

デメリットとしては、血中と組織中では多少誤差があることや、取れないような場所に装着し、服を着せるなど工夫が必要なことです。

 

しかし、従来の方法よりも採血の回数を減らすことができ、また自宅でも簡単に測定できるため動物の負担を減らすことができます 

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詳しくは当院の獣医師までご相談ください。