猫の心筋症はいくつか種類がありますが、特に肥大型心筋症が一般的です。
肥大型心筋症とは、心蔵の筋肉が肥大することで、心臓の内腔が狭くなり、ポンプの機能を果たすことができなくなる状態です。
特に、メインクーン、ラグドール、アメリカンショートヘアーでは遺伝性疾患のため発症する可能性が高いと言われています。
また発症年齢も4ヶ月齢から16歳までと幅広いため、若齢であっても注意が必要です。
犬の弁膜症と異なり、猫の肥大型心筋症においては臨床症状や心雑音がないことがしばしばあります。
そのため偶発的に発見される場合や、病態が進行して呼吸困難や血栓症により後躯麻痺を患うケースもあります。
そこで、今回導入したpro-BNPという心筋症のマーカーを測定することで簡易的かつ迅速に心筋症の可能性を疑うことができます。
測定方法は一般的な採血でできるので、通常の血液検査と一緒に行うことができます。
詳しくはスタッフまでお尋ね下さい。